十勝うらほろ創生フォーラムを都内で開催いたしました

概要

2022年11月29日(木)に、浦幌町と企業との連携の意義、その可能性について語る「十勝うらほろ創生フォーラム」が東京都内で開催されました。
首都圏の企業関係者を中心に43名の方が参加されました。
登壇者からは、都市部の企業と連携をしながら、まちづくりを展開する浦幌町ならではの”新たな協働のかたち”を紹介していただきました。多くの参加者にとって、企業と地方が協働し社会課題を解決していく未来を考える機会になりました。

水澤 一廣氏(浦幌町長)

開会の挨拶では、水澤・浦幌町町長が、お越しいただいた方へお礼を述べ、浦幌町のまちづくりへのご理解・ご協力をいただけるよう、呼びかけました。

田村 優聴氏(浦幌町 まちづくり政策課 課長補佐)

次に、田村課長補佐が町出身者の役場職員という立場から、浦幌町とはどんな町なのか、浦幌の概要について紹介しました。
そして、いま町の事業として進めている「十勝うらほろ創生キャンプ事業」の仕組みとその可能性について解説していただきました。
「創生キャンプ事業は、町と企業そして、実働部隊であるうらほろ樂舎の三位一体で行う試み」と訴えられました。

企業様との協働事例についてご紹介

次に、「十勝うらほろ創生キャンプ事業」がこれまで取り組んできた事業について樂舎のスタッフらが説明しました。

山内 一成氏(TASUKI合同会社 代表社員/一般社団法人十勝うらほろ樂舎スタッフ(人事関係を主に担当))

まず、十勝うらほろ樂舎スタッフである山内さんが、企業と浦幌町が一緒になって取り組んでいる「企業人の育成事業」について説明しました。
多彩なバックグラウンドを持つ企業の方々が浦幌の地でお互いに学び合い・支え合う、この育成事業はユニークな試みです。
人材育成に詳しい山内さんは「これからの時代を生き抜ける人材を育てていきたい。そのためにも、ここには最適な環境がある」と地方を舞台にした人づくりの可能性について話をしました。

浅野 佳奈氏(樂舎スタッフ(東武トップツアーズ株式会社から出向。町外中高生向け修学旅行プログラムの開発を担当))

次に、修学旅行プラグラムを開発する浅野さんが、現代の修学旅行が抱える問題について触れながら、浦幌だからこそできる「未来志向の教育旅行」について説明しました。
「学校側が求める修学旅行像は年々変化をしてきてます。地域産業や地域の取組に密着する教育旅行探究プログラムを、地域と一体となってつくりあげることが大切です」と浅野さんは、連携の重要性を訴えました。

曽田 雄志氏(一般社団法人A-bank北海道 代表理事/樂舎理事)

元アスリートの経験を生かしながら、子どもやアスリート、地域を支援する事業を行う曽田さんは“共感”をキーワードに、さまざまなアスリートたちが浦幌とつながっている事例を挙げました。
「スポーツには、”ひと”を人間らしく、豊かにたくましくする力がある」とその魅力について話をされました。

汰木 健吾氏(樂舎スタッフ(スポーツ事業を担当))

続けて、汰木さんは浦幌町を舞台に行っているまちづくりの事例として、「うらほろマラソン2022」「部活動の地域移行の検証事業」に触れました。「スポーツを軸としながら町や企業の課題に向き合い、今できることを全力で行っていきたい」と今後の抱負を語りました。

【パネルディスカッション】浦幌を軸に考える新たな協働の形

写真左から
渡辺 克己氏(株式会社I 広報戦略部長)、西田 政之氏(株式会社カインズ執行役員CHRO/樂舎顧問)
福田 正治氏(東武トップツアーズ株式会社 教育事業推進部副部長)、近江 正隆氏(樂舎代表理事)

フォーラムの後半では、浦幌と協働する企業担当者たちによる対談を開催しました。

渡辺さんの司会のもと、西田さんと福田さん、そして近江さんが、企業と浦幌町の関わりについて様々な角度から議論しました。
登壇者はみな当事者であり、忌憚のない意見が飛び交いました。
対談の最後、近江代表からは「皆さんの意見をお伺いし、浦幌町は単に企業から与えてもらうだけの存在ではなく、浦幌町から、企業や企業人の方々に向けて返せるものがたくさんあることが実感できました」と振り返っていただきました。
協働の成果と今後の可能性について、参加者の多くが手応えを感じられる対談となりました。

杉江 和男氏(DIC株式会社 元会長/樂舎顧問)

会の最後、杉江和男顧問が閉会の挨拶をされました。
「お互いに得意分野を生かしながら、サポートしあう仕組みがある樂舎には、地域創生を通じて人の意識と組織をも変えていく力があります。今後、人材育成の新しいモデルになるでしょう」と三位一体の協働の可能性についてお話ししていただきました。